農機具の修理

2021年1月 9日 (土)

除雪機またまたやっちゃいました・・・


先日の暴風雪の直前、満を持して屋根の雪下ろしを決行しました!


↓地面ではなく屋根の上
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晴れていると青空に真っ白な月山が見えて最高の眺めですが、今回は曇り空で残念でした。
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屋根の雪下ろしは気温が低い午前中にするのが鉄則です。

気温が上がるとトタン屋根表面の氷が溶けだして、雪ごと滑り落ちてしまうからです。


もう一つは完全に屋根の表面が見えるまで除雪しない事。

雪がないトタン表面は長靴で立っていられないほど滑るので、10cmくらい雪を残す事で安全に作業ができます。



なんとか暴風雪が来る前に雪下ろしを終える事ができましたが、その後思わぬトラブルが・・・



落ちた雪が庭に山のように積もり、それを除雪しようとしたとき、

雪山に大きな氷が混ざっており、除雪機がその硬さに耐えられず壊れてしまったのです(・_・;)




ということで、ここからはホンダ除雪機HS1180Zの修理作業を載せます。

同じようなトラブルにあった人の参考になれば幸いです。



さて、今回の故障箇所はオーガ左右にあるベアリングが外れてしまったというもの。

オーガ左右のベアリングを取り付けるにはオーガをハウジングから引き出さなければなりません。


このHS1180Z かなり古い除雪機なので、最近の機種のように簡単にオーガが外せないので大変です。


↓こちらは分解作業を終えてオーガを外した後の写真。ここまで辿り着くまでが素人には長い道のりなのです(^^;
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まずはオーガを傾けるハイトシリンダーを外します。
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更に本体のボディカバーを外し(左右それぞれ2本のボルトで止まってる)、シューターを上下するワイヤーとシューター本体、シューターを回転させるモーターの配線カプラも外していきます。


次にオーガにエンジン動力を伝えるVベルトを緩めます。

↓Vベルトがプーリーから外れないように隙間調整している金具を緩めて、Vベルトをずらしてあげます。
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↓あとは機体とオーガハウジングを繋いでいる金具と3本のボルトを外せば 「ガコッ!」とオーガ全体を抜き取ることが出来ます。
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↓オーガ側のVベルトプーリーを、振動を与えて少しずつ引き抜いていきます。大き目のプーラーがあれば簡単に外せます。
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↓あとはオーガとハウジングを止めているボルト数本外せば、オーガを引き抜くことが出来ます。
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ちょっと大がかりな作業でしたが、無事に作業を終える事ができました。


電話で的確なアドバイスをして下さった隣町(朝日町)の五十嵐農機さんには本当に感謝しております(^^)


こんどあらためてお礼に伺いたいと思います。

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2020年10月 2日 (金)

バインダー 搬送ベルト交換

農機具の故障はできる限り自分で修理したいと思っています。

農機具の修理代は、部品代よりも工賃の方が非常に高くなる場合が多いですから。


我が家では中古の農機具を買うことが多いので、その分故障も多くなります。

その際に参考にさせていただくのが、様々な農機具修理経験者の方々が書いたブログなど投稿サイトです。

まったく知らない方々が載せて下さる修理の手順説明には、本当に助かり感謝の気持ちでいっぱいです(^^)



今回は我が家で稲刈りに使うバインダーという農機具の搬送ベルトを修理したので、その作業ポイントを書きます。

あまりネットに投稿がない作業項目だったので、困った人のために少しでも参考になればと思い書いてみます。



うちで使っているバインダーはクボタのRJ55。

刈り取った稲を結束する部分へ送る搬送ベルトが劣化してボロボロなので交換しました。


こちらが古いベルト。 稲に引っ掛ける突起がほとんど取れてしまっています。

こうなると稲がうまく搬送されず、刈刃部分や引き起こしチェーン付近で稲が詰まる原因になってしまいます。

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このベルトを交換するためには、ベルトの張りを緩め、ベルトを回転させるプーリーを動かすギヤケースを外さなければなりません。



まずは、ボディ表面のプラスチック製のカバーを外したり、搬送ベルト周辺の様々なボルトを緩めます。
 

ポイント① ベルトの張りを緩めます。


バネの横にあるナットを緩めて、バネが縮む方向に強く押し込むと、バネ内部の板状の金具が出てきて、板に小さく開いた穴が見えてきます。

その穴に細い棒を刺し込んで、バネが伸びないように固定すると搬送ベルトが緩んだ状態になります。

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ポイント② エンジンの動力軸とギヤケースを繋ぐピンを抜く。


ギヤケース周りのボルトを数か所取外しても、エンジン動力軸とギヤケースを切り離さなければ完全に取り外すことは出来ません。


まずは、ギヤケースがガタガタとフリーに動くようにギヤケースを固定する数本のボルトを外します。


そして、エンジン側の動力軸とギヤケース側の軸は、下の写真のように1本のピンでつながっています。

このピンを抜けばギヤケースがエンジン側の軸から外れ・・・

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搬送ベルトを動かすプーリー部分も外れます。

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この隙間から古い搬送ベルトを抜き取って、替わりに新しいベルトを入れ、逆の手順で組み込んでいけば完了です。

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ベルト交換のポイント、チョットわかり難いかもしれませんが、少しでも参考になりましたでしょうか。


また何か修理したら、ブログに載せていきたいと思います。


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