食べること

2022年12月19日 (月)

これからは農家をするか、農家と繋がらないとマズいと思います


食料安全保障

この言葉、皆さんも最近なにかと耳にするのではないでしょうか。


あたり前ですが、我々人類を含む動物は食べ物を食べなければ生きて行けません。

食料を確保できなければ、その国に住む人々は餓死するしかないのですが、現代日本の食糧自給の状況はどうなっているでしょうか。


よく目にするのはカロリーベースで30%台後半の数字。

ヤバいくらい低いですよね。しかし、残念ながら実情はもっと深刻です。


それは、食料を生産する過程で必要な、肥料・農薬・飼料・種子・機械・エネルギー資源・労働力など様々なものを多分に海外に依存しているからです。

なので、実際の自給率は5%くらいともいわれています(;一_一)


先の第二次世界大戦前までは、日本の食料自給率も今よりは高かったわけですが、

敗戦後疲弊した日本は、戦勝国アメリカで大量に余っていた小麦を戦略的に輸入させられ、それに頼らなければならない食文化に変えられました。


日本はその後、工業生産分野で成功し、奇跡的ともいえる経済成長を遂げるわけですが、それに伴い仕事もキツくて経済的に儲からない農林水産業から、製造業やサービス業に労働人口が移り、ますます食料自給率は下がる事になりました。

足りないものは お金で買えば何とでもなるという考えですね。


日本が工業製品の輸出で稼いだお金で儲かっていた時代は”円”の価値も高く、海外からいくらでも物資や人材を輸入出来ていたので何とかなっていたわけですが、世界各国が近代化してしまえば、これまで以上に新しい技術革新などを生み出ず人口減少で経済成長も見込めない日本の”円”の価値は下がり、今までのように好き勝手に海外のものを買い付ける事は出来なくなりました。


そこにきて食料輸出大国同士のロシアとウクライナによる戦争や、気候変動による干ばつや大雨被害で世界的にも食料生産は危機が近づいています。

日本は人口減少社会真っ只中ですが、世界人口は急拡大中ですから世界的に食料が足りなくなるのは必至といえます。


結果として食料や肥料、エネルギー資源などの奪い合いや国ごとの囲い込みが起きて、日本は必要なものが買えなくなり記録的な物価高に陥っています。

そしてコロナ禍による輸出規制で追い打ち・・・(>_<)


そんな中で、国が進めるスマート農業技術は減り続ける農業者問題を技術革新で何とかするためのものですが、これらは、原料を輸入に頼る化成肥料や農薬や機械があたり前に手に入る事が前提の技術です。


普通に考えてメチャメチャ危うくないですか?



あと10年もすれば、農家人口が高齢化で激減し、農地や水路や農道が荒廃すれば生産すら出来なくなります。

そして2030年は温暖化対策を完了する最終期限(それ以降はどんな対策を講じても温暖化が止まらない)という事も耳にします。

そうなれば局地的大雨・スーパー台風・干ばつ・大雪・生物種の激減など、様々な現象が加速度的に起こり、従来の農業技術では対応できなくなります。


本当に真面目にヤバいんですよ。


こういった事実を人類全体で直視して、本当の意味で持続可能な暮らしを模索して未来を生きる人々に引き継ぐ。

そんな取り組みが、今を生きる私たちに求められているんじゃないでしょうか。



暗すぎる話題の最後におすすめの映画を紹介します。

「 ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 」 
https://www.youtube.com/watch?v=KP1d_kYFY0M

様々な生き物が共生できる農場づくりを描いたドキュメンタリー映画です。


こんな面白い事を一緒にできる人が大江町に来てくれると嬉しいなぁ・・・

興味がある方は是非、はしもと農園にご連絡下さい(*^^*)



冬の農園風景 農園というよりは雪景色ですね・・・
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聖護院かぶ 雪の下でも野菜たちは元気です!

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2020年6月12日 (金)

快挙のカリフラワー収穫

6月から定期の配達を再開しています。

遠方への発送も今週から始めました。

さまざまな努力の末、今春の葉物、すごくいいです。
虫食いも少なく、露地でも柔らかな状態でお届けできています。

嬉しい!!

そして、タイトルにもあるように…

カリフラワー!

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ブロッコリーとカリフラワーは本当にうまくできなくて(虫と肥料不足)苦しんでいましたが、
秋・冬採りじゃなくて、いま時期の収穫(虫が元気)ななかで美しいカリフラワーたちが育っています。

マンモスうれぴー。

定期のお客様たちには必ず1つずつはお届けしたい・・・!足りるかな・・・!?

スナップえんどうもご好評いただき、こちらも嬉しい。

ズッキーニも取れ始まりました。

玉ねぎも少しずつ収穫しています。まだ小さいけど(笑)

7年目。

歩みを着実に。日々、苦労も愉しみながら、頑張ります!

みなさま。
暑いので、熱中症などお互い気をつけましょうね!

今日は自家製レモンシロップの水割りに塩を入れたものを水筒に入れました。
理論的にそうなるかなとは思っていましたが、やっぱりスポーツドリンク風の味になりましたー!

 

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2019年2月24日 (日)

オススメおやつ

今年の我が家は「なるべく家の中のもので何とかする」をテーマにしています。

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そんなわけで、おやつは極力買わず(買ってしまうこともありますが)、手作りするように心がけています。

残りご飯を油で揚げて塩をかけるだけで、おせんべいになりました。

強烈らくちん。そして、めちゃくちゃおいしい。

腹持ちもよいし、材料が3つだけ。

もう残りご飯じゃなくて、ごはんを積極的に揚げ始まっています(笑)


さらに、バレンタインからケーキ作りブームが到来していて、1日に2つのケーキをもりもり焼く日もあります。

にわとりさんたちの卵のおかげ、というのもありますね。


ま、それもこれも農繁期が始まってからも継続できるかはわからないのですがねぇ。

できることは続けていきたいなーと思っています。

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2019年2月19日 (火)

天然酵母パン

公に見せられるような出来栄えではないのですが・・・

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昨年、次年子のumuiさんであったWSで作ったリンゴ酵母でようやくパンを焼きました。

憧れの天然酵母。

本はいろいろ持っているものの、なかなか実践する気になれなかったのでした。

この写真は初めて焼いたもの。

翌日もココア味のパンを焼いたり、ピザにしてみたり、と楽しんでいます。

連日作りすぎて、パンに飽きてしまったので、ただいまお休み中です。


夏も楽しく続けられたらいいなぁ。

そしたら、もうイーストを買わなくてもいいぞー!

しかも、今年は小麦を収穫したら、なおのこと自給率が上がっちゃう~。

わくわくの楽しみが増えていきます。


だけど、アリサンのイーストの買い置きがまだまだあるので(笑)、それも使ってパンを焼かなくちゃー。

炭酸飲料でも作ろうかな。

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2019年1月14日 (月)

けんちん汁

我が子たちは、けんちん汁が大好きです。

なぜかはわからないのですが、異常に好きです。


昨日、朝からけんちん汁を4.5ℓの鍋にたっぷり作りました。

朝から頑張ったわー。2日くらいいけるなーとほくそ笑んでいたら、夜には無くなっていました。

食事の時にはおかわり2~3杯、おやつ代わりにけんちん汁、夜食にけんちん汁、とフィーバーが1日中続いたのでありました。

しかし、よくよく考えると、材料はすべて自分のところのものだったことに驚きました。

我が家の豆を使って、大江町の庄司豆腐屋さんが作ってくれたお豆腐。
ごぼう、にんじん、だいこん、さといも、ねぎ、味噌。
あとは、お水だけ。

こんにゃくは冷蔵庫になかったから諦めたのでした。

すごい!はしもと農園のけんちん汁!売れるかな(笑)?

好きな飲み物はけんちん汁と言い出した娘と、自分の名前と掛けてケンチャン汁とか言い出した息子。愛がすごいなぁ。


ごぼうがもう無いのが惜しい!

2019の年末にはもりもりとゴボウを使えるように、頑張って作りますよー!

相変わらず伸びしろだらけの「はしもと農園」でした。

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2018年12月 1日 (土)

カムカム鍋

数日前、白米の在庫がなくて(笑)朝から玄米を炊くことになりました。

久しぶりの玄米ごはん。

夏は、譲り受けた炊飯器のタイマー炊飯を便利に活用していたので、ほぼ白米のみでした。



ヘイワの圧力鍋に、カムカム鍋を入れて、玄米を炊くようにしています。

最初はヘイワの圧力鍋のみで炊いていたのですが、どうしてもアルミの材質が気になってしまい・・・、大丈夫らしいですけど。

浸水時間が無くても炊くことができるというのは、すごい魅力です。

その代り、加熱時間は非常に長いですが。



あまりにも久々に食べた玄米ご飯はとても美味しかったです。

甘くて、噛み応えがあり、感激してました。

息子は好きではないようでしたが・・・。


やっぱりたまには玄米ご飯もいいですねー。

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2018年11月22日 (木)

スが入った大根

残念ながら、スが入ってしまった大根。

大量に我が家にあります。


なんとか捨てずに食べてあげたい!と毎日大根食べています。

味はまあまあですが、どうしても食感が悪いのが残念。

一昨夜はカレーに入れました。

その前は、大根ステーキに。

どちらも美味しく食べることが出来ました。


サラダなどにできないのは残念ですが・・・。

どうにかして美味しく食べたい!という工夫をする、知恵を使うチャンスと思っています。

いつでも、なんでも、食べられる今の時代だからこそ、この限定的な状況(笑)を楽しみながら続けていきたいです。

でも、ス入り大根からは、早く解放されたいなぁ~

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2018年11月13日 (火)

幻の・・・!

日曜日のイベントにはたくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。

ポテトフライは早々に売り切れてしまい、もっとたくさん準備しておくべきだったと反省しました~。

野菜スープもミニ焼き芋もご好評いただいて、本当に嬉しかったです。

来年も出せたら(笑)、出店したいなぁと思います。

収穫の秋ですからね!
(町長が、出店をとっても喜んでくださっていて嬉しかったです)

さて、今週の野菜セットのカブは、初めて作った「味こがね」が入ります。

先日味見したら、生で食べると桃のような甘味のある味に衝撃。

塩もみしたら、香りが強くて、とても美味しい浅漬けになりました。

加熱したら、まぁ普通のカブで美味しいかなぁというところですけど

お客さんに説明を書こうと、ネットで調べると「幻のかぶ」という情報がありました。

私たちが作って販売している「黒千石」も「幻の・・・」と謳われることがあります。


種が売っていて、栽培することができるんだから、全然幻じゃないと思うんですけど、どうなんですかね。
消費・購買意欲を刺激する謳い文句をバンバン使うのはどうなのかなって思うんですよね~。

黒千石は、種はあまり見ませんが、商品として売っている豆を種にして作ることができます。

逆に、自分のところで作っている野菜に、オリジナルの名前を付けて売る、というのも流行り始めていますね。

差別化を図る工夫は大切ですが、度が過ぎるとなんだかなぁと思ってしまうのでした。

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2018年4月24日 (火)

スパイス教室

日曜日は、午前中に「カレーライスを一から作る」を観た後、まなび館スパイス教室に参加してきました。

寒河江のスパイス屋 Tikkaさんにサブジ(スパイスを使った野菜の油炒め)、カレー、チャイの作り方や、スパイスの使い方を教えていただきました。

お土産のスパイスを7種類もいただいて、試食もあり、2時間にスパイスの魅力がぎっしりと詰まった時間でした。

スパイス使いって楽しい~!

早速、翌朝からサブジを作って出しましたが、家族はそんなに私の興奮にはついてこれないようでした。

私はいつも燃え上がるとそればっかりなんだよなぁ・・・と少し反省しました。

夏は冷やしチャイを作り置きしちゃおうかなぁ~とウキウキ。

日々の生活に少しずつスパイスが加わると、いつもの食事やおやつ、飲み物がさらに豊かになりそうです。

嗅覚は脳に直結しているとも言いますし、香りも良く、頭に効くといいですねー

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2018年4月23日 (月)

カレーライスを一から作る

昨日の午前中は「西蔵王・里山で映画を楽しむ会」さんが開催してくださった「カレーライスを一から作る」の上映会に行ってきました。

「グレートジャーニー」の探検家、武蔵野美術大学教授の関野吉晴氏の課外ゼミ「一からカレーライスを作る」のドキュメンタリー映画です。

以前、夕方のNHKラジオでこの映画の監督を招いたインタビューを聴いていて、興味があったので、この機会に感激し、とても楽しみにしていました。

娘も楽しみにしていた映画だったのですが、会場の「はらっぱ里山保育園」のロケーションが素晴らしすぎて、途中退席。
ほぼ退席していた息子とともに、他の子どもたちと外遊びのほうを楽しんでいました・・・。
見せたかったのに残念・・・。

カレーライスって何からできている?
食べるためには何が必要?

自分が今使っているもの、食べているものは、いったいどこから来ているのか?
どのように作られているのか?を考えるきっかけになる映画でした。

わたしたちは、生き物を食べて生きています。
生きているものの命を奪って、または傷つけて、生きています。

野菜も果物も山菜も生きています。

関野さんが言うには、そこに命が無いのは「人口添加物と塩だけ」。

本当にその通りだなぁと感激しました。

カレーライスに使う米、野菜、肉、スパイス、塩、皿、スプーンを自分たちで作ります。
野菜・米・スパイスは農薬化学肥料を使わずに作ります。

ただし、春から始まるゼミのため、越冬する野菜は除外しなくてはならず、たまねぎ、にんにくは諦めたようでした。

野菜を作っている子が、「化成肥料使いたい・・・」と悩んでいる様子は本当に共感できました(笑)

周りの畑の様子を見て、もりもりと元気よく育っている野菜と自分たちの小さな野菜。

ひと掴みの肥料を1回あげるだけで、元気になって大きくなって、最後までしっかりと育つ。
そんな誘惑に負けそうになっている男の子をみて、胸が苦しくなりました。

ひと掴みの肥料を1回あげるだけ、だけど、なんでそんなに簡単に大きく強くなるのか?
それはどんな影響を与えているのか??

そこまで考えてほしいな、と強く思いました。

水稲の種まきが始まる季節です。

除草剤は1回だけ使用しています、などとありますが(何回も使用する人もいるのはもちろんです)1回使用することによって、除草に入らなくても良いほどの大部分の雑草が出てこなくなる、ということはいったいどういうことなのか・・・と、以前、小立の伊藤さん(有機農家さん)に言われたことを改めて考えてしまいました。

鳥たちを屠るシーンも苦しいですが、必見だと思います。
ただし、デリケートなお子さんは難しいかもしれません。


その「カレーライスを一から作る」が、6月にフォーラム山形で上映されるそうです!

6月15日㈮~28日㈭までで、16日の㈯10時の回には監督と関野吉晴氏がトークされるそうです!!
それも行ってみたいけど、難しいかなぁ~。

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