有機農業が気候変動から受ける影響
昨年に作つけした秋冬野菜
はしもと農園はたくさん失敗しました。
冬定番の大根やカブ、白菜、茎立ち類などアブラナ科の野菜たち。残念ながら虫食いだらけです。
あるお客様より「冬定番の野菜(おそらく大根・カブ・白菜)はしっかりと生産してほしい」旨のご指摘をいただきました。
我が家でも、例年より手を抜いたりしたわけではありませんが、
今までの育て方が通用しなくなってきているのを感じています。
秋~冬の野菜を無農薬で育てようとした場合、重要になってくるのが種蒔きのタイミングだと思っていました。
秋、日が短くなり夜間の気温が下がり始まると、害虫たちの行動も鈍くなり、越冬の準備に入ります。
そのタイミングで畑に種を蒔く。あるいは苗を定植すれば、食害の少ない野菜を収穫出来る確率が上がります。
ところが近年、ここ山形県でも残暑が長く続くようになり、虫の活動が衰えぬまま急に冬がくるように感じています。
関東や西日本であれば、種蒔き時期が多少遅れても、初冬ある程度暖かければ野菜は生長してくれます。
しかしここ山形では、秋冬野菜の種蒔きが遅れると、その後の生育が追い付かず致命的な状況となってしまうのです。
防虫ネットなどを使用して種蒔きや定植を予定通り行いましたが、
結果は大失敗となってしまいました。
毎年 目まぐるしく変化する気候への対応能力が、これからの農家には求められてきます。
そこに化学肥料や化学農薬、防虫ネットなどの原油由来の資材に依存して対応していたのでは、
ますます自然の環境を破壊し、気候変動も収まりません。
来年は害虫忌避作用のある作物との混植なども導入して、環境破壊の抑制を意識しつつ、
季節ごとに定番のお野菜を、間違いなくお客様へお届けできるよう頑張りたいと思います。
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